2024年作業納めと日当たりのお話(2024.12.8)
2024年の作業納め
今年は暖かく、どの現場でも冬芝=寒地型芝生が育ってないとの声が聞かれます。校庭芝生でもスタジアムでも。暖かいのでなかなか夏芝=暖地型芝生が弱らず旺盛ゆえのことです。黎明橋公園では幸か不幸か暖地型芝生の生育が良くなくて、その隙間に撒かれた冬芝がスクスク育っています。(そのしっぺ返しは来年夏に…それまでに手を打たねば…)
お客様
今日は東京都公園協会さんが視察にきてくれました。今年出版された公園の本の著者の方もきてくれました。推しの公園を育てる!みなさん読んでくれましたか?今日は芝生に特化した作業は雑草とりくらいですが、年末恒例の落ち葉ベッドやみんなで焼き芋など納会の様子を見ていただきます。
東京都公園協会さんとは2019年に東京都公園協会賞奨励賞をいただいて以来です。当時、公園の芝生は順調に維持できてるし、育てるボランティアの皆さんとの良い空気感が生まれるし、「芝生育ては地域育て」を実感し始めた頃です。活動には問題ないものの、前例のない活動ゆえ悩みが大きくなろうとしている頃でした。歓迎されているのだろうか。良いことなのでだろうか。やめた方が良いのか・・・やめたら芝生はどうなるのか・・・答えのない日々でした。試しに初めてこの賞に応募してみたら思いがけずいただけることになりました。ビギナーズラック?かな?と思ってましたら、授賞式で審査員の先生から「設立6年目でこの賞をもらうのは早い方なのですよ。でも、そろそろ息切れする頃ではないですか?このまま頑張って欲しいと思ってますよ」とお声かけいただきました。心の中を見透かされているようで感激しました。今もこの言葉が道標のようにはるか先で輝いてくれてます。そしてそれ以降も続けて行ってみよう!で、今に至っています。協会さんとの接点はこの間なかったものの、今回の視察のお申し込みにとても嬉しい気持ちでお迎えしました。ちなみにこの賞のことをお聞きすると、審査の先生方には応募者の名前など一切伏せられた上で選考され、とても公平公正で厳格に審査されているとのこと。何の後ろ盾もないイクシバを見つけて選んだ下さったことに一同深く感謝しています。
推しの公園を育てる!の本の出版は今年のイクシバ!の大きな出来事でした。数ある日本の公園の中で、私たちの活動を紹介してくださった本です。みんなの写真が載ってるね!嬉しかったです。褒められるために公園芝生を育てている人はいないと思いますが、でもなんか褒められたようでこそばゆい嬉しい気持ちになりました。みんなの公園愛護会さん、イクシバを見つけてくれて「いい!」と思ってくださりありがとうございました。
今日のスケジュール
①落ち葉とり30分
②雑草とり30分
③納会(落ち葉ベッド焼き芋などのお楽しみタイム)
今日の予定共有
今日は一年に数回訪れてくれるグリーンキーパーの好青年Andyさんも新幹線で前泊して新潟から来てくれました!
みんなで体操して
落ち葉かき
先週飛び入りしてくれた親子さんがまた来てくれました!嬉しい!一番小さなイクシバキッズに子どもたちも優しくしてます。
物おじしないZくん。大物感ありあり。
悩み事増えた2024年
でも、どうすることもできないのです。芝生は植物なので光が必要ですが、黎明橋公園の冬はほとんどが日陰になってしまいました。この写真の太陽に注目してください。冬至2週間前の太陽はこんな感じです。横移動してこの日向もすぐに日陰に・・・泣 芝生くん大丈夫?ごめんよ。どうか短い太陽で生きて!!
一般的に暖地型芝生は一日4−6時間、寒地型芝生は6時間以上日照時間が必要と言われています。
ここの芝生は本当に難しくなるかもしれません。
頑張ってるんだけどな・・・ぁ。
子供達にで遊ばせたいと、ひなたに落ち葉を集めるものの、すぐに日陰になってしまいます。昨年までは都心の公園でありながら、比較的日照時間は確保はできていましたが、とうとう・・・。
今年大きく変わったことです。
ありゃ!一足お先に寝心地確認のK姉
するとK妹もほらこの通り。寝心地いかがでしたか?まだまだ落ち葉必要かな!?
芝生よ、太陽の光もらってね。との気持ちで・・・どんどん落ち葉のカバーが剥がされてゆきます。
幼稚園児もイクシバで腕を磨き一輪車スイスイ!
真剣な顔がまたかわいい(後ろ姿載せときます)
数ヶ月来てなかった人も今日は顔を見せてくれてみんな安心しました。子どもたちにサプライズプレゼントの大きな紙袋、大人用にもマフィンの詰め合わせを寄付してくれて!
足長おじさん、ありがとうございます
冬の雑草もとります
いつもAndyの周りに子どもがいっぱい
冬芝の種も少し追い撒き・・・
今年はみんないろんなことがありました。
思いかけず怪我したり、病気になったり、入院したり、手術したり・・・別れがあったり、出会いがあったり。人によって様々なことありましたよね。生きてりゃいろんなことあるよ。人間だものね。
それでも来てくれて顔を見せてくれると嬉しいです。究極芝生育てしなくてもいいのです。子どもたちに優しく笑いかけて見守ってくれたら・・・それで子どもたちは嬉しいです。そして一回でも長くみんなで時間を一緒に過ごせたらと願ってます。
無理強いしない団体なので矛盾するように聞こえるかもしれませんが、自由意志のもと、もしイクシバに来てもいいな、と思っていてくれるなら、ご自分のことを”役にたてないから・・・”など決めつけないでくださいね。役に立ってます。おお立てです!
ここにはみんなに居場所があるし、みんなの力を芝生は必要としてますから!
作業も終わり
今年最後の芝吸い
さすがに寒くて裸足にはなれないけど。
この時間ヒマ・・・とゴソゴソしていたキッズも目を閉じて瞑想に参加。成長!!
静かな時間・・・鳥の鳴き声聞こえるかな?ん?自動車の音かな。
納会恒例の芝生ベッド
Z baby、この状況を把握しようと険しい顔ながら、泣かずにえらい!!
さぁ行くよーーーーー
そーーーれ!
最後は綺麗に片付けて、この落ち葉は堆肥化します。大将への弟子入り募集中。
おいもタイム!今日は大将プレゼンツ!
輪になり最後に一言づつ→一本締め
大人も子供もみんな一言づつ今年の振り返りを話してゆきます。
何を言ってもいい場所です。時間かけてもいい場所です。子どもたちも一言づつ話してます。最初はもじもじしたり、色々考えちゃっていても、そのうち胸はって言ってくれます。みんなゆっくり話を聞いてます。待ちますよ! 待ってるってると気づかれないように、話してくれるのみんな待ちますよ。何でも思いのままに言っていい場所!芝生が誰でも受け入れるように、このグループの人間関係は芝生のようないい空気を参加の一人一人が作ってくれています。
本当に感謝!
芝生が「みんな、今年もありがとう」って言ってる!
片付け&それぞれに
最後は倉庫に格納し、鍵をかけ、そしてこどもたちはAndyと体使って遊び遊び!
2024年も楽しかったね!
また来年もどうぞよろしくお願いします。
楽しく芝生育てをしましょう!