tsutsugo sports academy の天然芝の球場

元横浜ベイスターズの筒香選手。故郷の和歌山県橋本市に天然芝の野球場を創られることを、以前日本芝草学会の大会で発表していただき、存じていました。

この夏、橋本市に行く機会があり、せっかく近くまで来てるならその芝生を是非見てみたいと、

筒香さんを直接ご存知の芝生の先輩に連絡してもらい実現しました。お世話になりありがとうございました。


バミューダグラスのタホマ31という品種をお使いです。(大谷選手のエンゼルス球場と同じだそうです)

この名前を初めて聞いたのは長野県に視察に行った時でした。

その時の写真です。現地には行けませんでしたがこの山の上に天然芝のグランドがあり、ここはマイナス20度になる環境。

ここで使われてるのがタホマという品種と教えてもらいました。寒地に強い子なのかな?と漠然と思っていました。

それから幾度もこの名前を耳にして、どんな子なの?と興味津々でいました。

昨年の長野の写真↑


さて、筒香さんの野球場です。私財で子どもたちの練習場を作られました。

お伺いすると代表の筒香裕史さん(筒香選手のお兄様)が案内してくださいました。

お忙しいところお時間頂戴してありがとうございます。

初めて触る見るタホマ。すごく葉っぱは細かくて、柔らかくて、そしてとても密。

上に伸びるよりも先に横に広がって行く感じ。

そして旺盛な生育力!

うわーいいでですね、タホマちゃん。

踏圧に強いならうちにも入れたいなーなんてチラと頭を掠めましたが、いえ、これちょっとお高い高級種なので無理かなー。

グランドに立つと和歌山、高野山の山々が連なっていて最高の眺めです。

そして芝生がとても温かい愛情もらってる包容力のある芝生の印象です。

維持管理の殆どを筒香代表自らされているそうです。

プロのアドバイスをもらいながら天然芝育てを一から試行錯誤されてるそうです。

肥料をやり、散水(ポップアップ式のスプリンクラー)して、芝を刈る。

自ら肥料を撒かれています。

「いやー色むらは肥料のマキムラしちゃったんですよー」なんて、全ての作業をご自分で把握され、実践されています。

そんなぜんぜん!大丈夫ですよ!と黎明感覚でお話し(←オイオイ)肥料の撒きムラうちも良くやりますー。この前なんて派手に肥料焼けさせてしまってー、肥料やけって本当に死んじゃうので可哀想なことしてしまって、そしてそのあと1から補植になってリカバリーが大変でしたーなんて、めっちゃ素人あるあるの話を調子に乗ってしてしまいました。失礼しました。

(補足)日韓W杯用のサッカースタジアム芝生を作り管理されていたプロに黎明橋公園で施肥マシンの手解きを受けたことがあります。商品説明だけでは把握しきれない、❶散布量ダイヤルをどこに合わせるとマシンを中心として直径どのあたりまで撒かれるのか❷使用肥料の粒の大きさによっても変わる❸マシン中心で肥料は満遍なく360度撒かれることはなく、どの角度に多めに撒かれるかなどのクセがある。・・・などなどを自分のマシンの個体差を何度か試して把握してから、人間がマシンを押すときの目安となるように、通り道の間隔をメジャーで測って正確に決めて撒く。こんな手順を行うそうです。すごく繊細に撒かれるものです。

イクシバでは黎明橋公園のボランティアによる施肥なので大雑把もOKにしています。多くの人にマスターしてもらいたいと思うので、チャレンジしてもらいます。そして撒きムラや肥料焼けも経験しつつ、翌週どんなふうに変わってるか観察し、メンバーの中にはこのことに気づいて極めようとしてくれる人もいます。施肥作業のことを施肥マイスターなんて名付けてる訳はここにあります。水やり同様、施肥作業も本来とても繊細なので極めたい人には奥深くて楽しい作業です。

この細かな芝生。ビヨンとランナーが飛び出る旺盛さ。バーチでガツン!のやつですね。

ぜんぜん雑草ないですね。

除草剤ですか?と伺うと、いいえ、使ってませんと。

え!!!この広さで使ってないんですか?とお伺いすると、

たいてい、天然芝ってお金がかかると思われてるから広まらないでしょ、

ならば自分でできることは自力で手でやったろうと取りました!ですって!!

なんということだ!ここ、うちと同じだーーー!!すごい情熱!

子どもを育てられる同じ目線で芝生も育てられいるんだなーとお話ししていて心がポカポカになってきましたよ。

内野と外野の間は土だそうです。

旺盛な芝生をそこはカッターで切り余分なものは剥がしてゆく野球場ならではの作業があり大変そうです。

そしてその土と芝生の間に段差をつけない。これも技術が求められるところですね。

代表の筒香さんはその全て自分でやられていて、このご経験でどれほどの腕を磨かれるのかと思うと羨ましくもあり、逞しくもあり、その情熱に胸が熱くなりましたよ。

マウンドはシートで保護されていました。

 

全ては子どもたちのため。

いただきの高い山の裾野は広い。

芝生界も野球界も、きっとどの業界もそうなのでしょう。

高い頂にいるプロは広い裾野の隅々の様子も大事に思ってくれる。

例えば、芝生界では頂を極めた、プロユースに耐える一流の芝生技術者である芝生のプロが、我々ボランティアで育てる、市民による市民のための芝生作りを応援するためたびたび公園に訪れてその時その時の悩み相談に乗ってくださっているように、

それと同じように、プロ野球で頂を極めている筒香さんご兄弟は、まず次世代の子ども自身の人生を考えられている。コーチに自分の体調を自分の言葉で説明できるような選手を育てようとされるような、子ども自身が自分の力で考え、実践し成長するための場所作りにこんなに情熱をかけられ、時間をかけられていました。勝利至上ではなく、でも勝利は勝手についてくるんではないでしょうか。

お話しさせていただいて、とても気持ちよく、大きなものを見てる人の情熱に心を動かされましたよ。みんなが協力したくなる情熱ってこういうことだなぁって思いました。

なんて豊かな人生なんだろう

後ろ髪をひかれつつ、次に予定があったので、30分ほどでおいとましましたが、本当は一緒に雑草を取りたかったです。次にゆくときは作業やる気満々で訪れたいと思いました。

 

ところどころ穂も見られました。

こんな可愛い穂が出るんですねー。

細かな健康な芝生くん。

この球場で子どもたち幸せだな。まず人としての成長を重きに置かれた勝利至上主義でない野球教育がここにあるんですね。

足元を支える芝生も同じように育ち、子どもと共に成長してゆく球場。また是非訪れたいと思いました。

ここに、野球界の気持ちの良い空気がキュっと集まってるような夢のフィールドでした。

筒香代表、お忙しい中、お時間頂戴してお話しさせていただき、ありがとうございました!!

素敵な時間でした!

筒香さんのお取り組みはいろんなところで紹介されています。どれを読んでも信念がしっかり伝わる素敵な記事でした。一部↓↓

NHK和歌山ニュー(6分の動画を是非!)

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#筒香スポーツアカデミー

#タホマ

#バミューダグラス

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