なぜタネを撒くのかな?冬芝の種まきWOS(2023.10.1)
なぜタネを撒くのか
貧乏団体イクシバで毎年タネを買い、撒き、育てています。
Q:なんでイクシバが冬芝の種買ってまいて、冬も青々とした芝生にする必要があるの?他の公園のように茶色の枯れててもいいんじゃないの?
A:冬芝導入してる場所は、年中緑で気持ちよくとの目的で導入されることは多いですが、黎明橋公園で真の目的はそこではなく、人口密集地域の晴海の人の多さ対策です。
この地域で芝生を育てることは実はかなり難しくなっています。人口増です。晴海の人口はイクシバが活動開始した2013年頃は7000人 2021年には1.7万人、そして今年 晴海フラッグに1万人以上が増えます。3万人上の街になります。人口の多さに比すと決して広くない遊び場です。東側の朝日を遮る高層ビルもたちました。これ、観客席の屋根に日陰造られヘビーに日程組まれるスタジアムのスキルが必要なところじゃないの?とさへ思います。おまけに24時間オープン出入り自由。放っておけばどんどんクオリティは下がってゆく現場です。(おそらく放っておいた成れの果ては踏圧に耐えられる雑草と土むき出しの広場でしょう)。好転材料はなく、この先も芝生にとって過酷な場所です。利用者が多いとどうなるか。春先に今の夏芝が芽吹く時。その芽吹きは赤ちゃん芝生は容赦なく人に踏まれて芽がえぐれて、それっきり芽を出さなくなります。死んじゃいます。なくなり裸地となります。
これはかつてこの場所がコロナ禍で体験したことです。春の芽生え時に死んだ芝生は出てこれず公園が裸地となりました。
写真をご覧ください。2021年の春です。うっすら見えてる緑、これが萌芽です。これを大きく成長させて夏の芝生になりますが、この状態で踏まれすぎて死んでしまいました。その時の作業ブログここ←祈り届かずの記録
今年の春の写真↓冬芝がいるのでその下の夏芝の萌芽が守られています。 撮影:2023年3月
上の写真から下の写真にするまで、まず夏芝を復活させて育て(その変遷はこちらのブログ)その上に冬芝で保護しています。
このように、春の対策をとらないとここでは、芝生は死んでしまうのだろうと思われます。死んだ夏芝の補植をしたとしてもそうです。そうすると植えては死に植えては死に・・・なんのために植えるのか、誰のための芝生わからなくなりますよね。地域に根付いてくれる希望もないのに大工事だけを繰り返すなんて、ボランティアの私たちの気持ちも続きません。
では、春の踏まれから身を守るにはどうすればいいか。2つプラン挙げられます。
プラン①人が踏まないようにする。 春休み期間とGW終わる頃の約2ヶ月オレンジネットで囲い人に踏まれないように養生する。この手はあると思います。しかしその期間人は入れません。毎年2ヶ月立ち入り禁止。冬の間は枯れてます。公園としてこれ、どうでしょうか。
プラン②人が踏んでも影響を少なくする。春の芽吹きを守る冬芝を利用する。10月に1ヶ月養生はする必要がありますが、冬芝を育てることで人の踏む力を自分が受け、地面歩ギリギリに育ってくる夏芝の芽吹きを守ってくれます。さらに年中緑の公園、11月4、5月の天国のような気持ちいい芝生が得られます。
イクシバは養生が短い②を選択し3年目です。本来スプリンクラーもない公園で冬芝の種を巻くことはまずありません。発芽に水が必要でそれができないからです。タネにお金もかかる・・・。この課題をイクシバボランティアのみんなで克服しています。つまり毎日公園に来て交代で水やりをするのです。日曜日の1時間だけのボランティア作業としてる活動を逸脱することで、そんなに負担をかけさせてはと躊躇しましたが、今年は晴海から、勝どきから、遠くは電車に乗ってきてでも、水やりやるよ!と言ってくれる方いました。
冬芝は柔らかくてとても気持ちいい。苦労も癒される芝生です。年中緑の魅力ある公園づくりの背後でこのチャレンジをしてるイクシバメンバーです。厳しい芝生環境です。そこをなんとか・・・の思いで維持計画を立てていますので、どうぞ温かく見守っていただければ、ご理解とご支援をいただけましたら幸いです。
さて当日
今日は一年に数回のイベントの日です。こんな日も不特定メンバーで行い、当日何人か来てくれるか不明。一応公園にはこんなポスターを掲げて、工事があるよ、との周知も兼ねて。
1時間前に集まったメンバーで、まずは手順を確認。
人が少ない場合どこに注力するか。
種まきは、発芽させてなんぼです。
ベストは発芽後も強く伸びること。踏圧に負けぬこと。
それには地面の表面で発芽するのではなく、少し地面の中の方がいい。1センチでいい。
しかし表面にも届かないと空中発芽しても無駄。1センチを求めるより地表に着地させることが最優先の確認。
どんどんやれるところからやりたい!
の声で、みんなそそくさ打ち合わせ片付け芝刈りスタート!
みんな来る前だけど今芝刈りしよっ!
どんどん芝生が短く刈られて行きました。17ミリ。地肌が見えていい感じ。この地肌にタネを落としましょう。
時間前にみんながボツボツと集まってくれます。
もうすでに芝刈りが始まってるので時間間違えた!?とびっくりしてる様子。
「遅刻してないよ!先んじて芝刈りしてるだけだよ!」と言うと少し安心した顔で。
集まってくれてありがとうございます。
いまだに朝起きたら今日は集まってくれるかな・・・と不安に襲われることがあります。
皆さんお気持ちいい雰囲気が最高で!今日も気持ちよく作業しましょう!
みんなに手順説明。穴あけは、掘るのではなく軽くトントン。マシンの自重だけで大丈夫の説明中
通りかかったナイジェリアからの留学生さんも飛び入り。なんか力仕事も得意だって!期待!
みんな仲良くやりましょう!
たねの準備
まずは体操から!
たねがスポット入るように穴あけ。
おそらくこれを手作業でやる団体なんて居ないんでは・・・貧乏イクシバはなんでも手作業。
軽い作業と言ってたのに。。。。疲れるよこれ・・・ごめん
先を急ぐのか子供達は早々にノルマ完了。真ん中の禿げやすい場所だけを重点的に穴あけします。
留学生Mさんは力仕事を担当してくれました。筋入れ!
ドリンク休憩を挟み、裸地部分に穴あけ
次は種まき。
キッズは裸地に手で撒く。手のひらでぎゅっと握って、手の甲を下向きに、『ドバ撒き厳禁』
真ん中部分はマシンで満遍なく撒きます。
まいたら、たねが葉っぱの上に乗らないようにブラシで擦りこみます。これも手作業でやる場所少ないだろうなー。
雑草とりもその横で行います
お次はタネにお布団を被せます。
キッズは移植ごてで。いやこんな小さなものでチマチマ。来年にはもっと大きなスコップを揃えなきゃですね。
間に合わないですね。
砂山と芝生広場を何往復も。いつも使わない筋肉使います。
そしてその上に施肥
終盤!オレンジネットで囲います。発芽の小さな目が踏んで抉れてしまわないように。今月いっぱいは囲むと思います
大変です!!ネットが足りません!!
えぇぇぇ〜ーそんなわけない!去年も使ったからあるはずよ!
・・・あれ本当にない。
あるな、と先週、目視はしたいたけど、オレンジ色を開けてみてないので量が足りないことに気づかず。
なんでなんだ・・・脱力。
そのままどうすることもできず。急遽近所に買いに行くことに・・・
ビバホーム豊洲にて。Wさんが車を出してくれました。ありがたい。
この出費はイクシバにとってめちゃくちゃ痛い。
しかし仕方ない。
作業が中断され、予定のある人は解散。
残ってくれてるメンバーで最後まで完遂
全面に張り巡らされたオレンジネット。真新しくて清潔感のあるネット。新品買って良かったと思おう。
なんでネットを張ってるのかの説明。芝生の赤ちゃん育てています(だからしばらく立ち入り禁止ね)
無事に種まき作業を終えました。
全員参加の集合写真はないので帰られる皆さんを お疲れ様でした
お疲れ様でした
お疲れ様でした
写ってない人もいます、集合写真撮るよーの声が届かずごめんなさい!!
最後まで残ってくれたメンバーと。
来週は
10月8日(日)9:00ー 芝刈り機研磨&雑草とり
柔らかな赤ちゃん葉っぱを切れ味のいい刃でスパッと切れる状態にしましょう。年に一度の芝刈り機研磨をしましょう!
- 初心者大歓迎。予約不要・現地集合。
- まずは一回、体験してね。
- スカートNG、スニーカーでお越しください。
- 軍手とビブスはこちらで準備してます。
- やっていただく作業は山盛り。いきなり頼りにされちゃいます。
- 作業は簡単。小さいお子さんにもできます。
- 土(地球)に触ると、日頃のスマホ漬けを洗い流すような気持ちスッキリしますよ!
初参加の方は10分前にきて
ビブスの人に声かけてください。
イクシバサポーター募集しています!
日曜日の芝生育てボランティア活動だけでなく、フェス、コンポストもして、本当に足元の環境を良いこと続けて行こうと頑張ってます。ぜひ!イクシバの理念を支えてください。賛助会員になってください。
カモンジョイナス!イクシバデビューしませんか?
自由意志を最大限尊重するあっさりのグループです。1度行けば勧誘される/続けなきゃならなくなる/色々聞かれるなんてのも皆無。誰もそんなことに興味なし。地域の芝生を維持したいだけです。(もちろん気に入ったらどんどん自分のペースでまたどうぞ。)1年に1時間でも見てくれる人がたくさんいる芝生は永らえます。その1年の1時間で良いんです。イクシバに知り合いいなくて単独参加する人ばかり、臆せずお越しください。みんなそうです。仲間を作る会ではなく、芝生を育てる会。そうしてるうちにここで会う人は気持ちいい・・・居心地いい、、、そんなあったかな感じです。
#晴海フラッグ #晴海 #中央区 #芝生