【ハマスゲレクチャー動画】今年最後!目砂撒き/落ち葉焼き芋/ハマスゲ バスターズ雑草@黎明橋公園(2020年11月29日)
目次2020.11.29 枯れ葉と雑草で7袋
この写真は目砂を撒いてるシーンです。ここまで大きなマシンはイクシバにはないので、区役所に頼んで業者さんに入ってもらってます。
何でこんなことする?
目的は2つ
❶ 排水性と根が育つ場所を作るため。
もともと関東大震災のガラ置き場であったこの場所。芝生の下にはガラ、あと粘土層。つまり排水性に難ありの場所でした。芝生導入時雨のたびに水たまりになりその中で芝生の水栽培。いえいえ水栽培できない芝生は根腐れして枯れました。しかし芝生を貼ってしまってる以上、掘り起こして排水性に優れた砂を混ぜこむことも出来ない。ここが畑と違うところ。根を伸ばせる層、浸水し排水して行ける層を作るため、芝生の上に砂を乗せます。最大一回あたり3ミリ。年間1センチ。
❷冬の踏圧からの保護。
うちの芝生は夏芝(暖地型芝生)です。冬は枯れます。根は生きてます。冬の踏圧にただやられるだけなので、砂をお布団代わりに。
天然芝はこんな世話が必要なのね。人工芝ではありえないですね。
と言われますが、人工芝は入れた翌日から劣化が始まるもの。美しさは一瞬です。芝生は命が長く続きますよ。輝きが増しますよ。光り輝く芝生に育てるために、根っこの場所が一番大事。芝生を本当に丈夫に育てられてる方(日本の芝生界トップの方)とお話しすると結局のところ排水に注力されてたりします。これはつまり導入前に遡る話です。ゆくゆくの管理を考えた上で、芝生導入する。導入の時の土壌設計であとの運命がだいたい読めることを意味します。施工工事もちゃんと発注通りになされてるかもね。みんなみんなそれぞれの段階でプロの仕事をされた上に乗る芝生は幸せです。
さて、今日は今年最後の芝生育て
でてきましたよ!
柔らかで可愛らしいスズメノカタビラ。
冬の芝生の代表的な雑草です。まだこんなですが来年5月ごろにはギャーというくらいしつこく生えます。
芝生は枯れてゴールデンターフ。
その分緑の雑草がとてもよく映えてます。取りやすい!
最後だからか、みんな一草入魂。すごい集中して下向いてます。
カメラ向けてもこっち向いてくれない。
先週手術したばかりでしばらくお休みしていたメンバーも駆けつけてくれました。無理しないでほしい。でも最後だし来たかったの。うんうん、その気持ちすごくわかる。いらんこと言わないよ、がんばろ!!BIG HUG!! なんか泣けちゃうよ。
子どもたちには落ち葉かきを
お得意の落ち葉かきを頼みました
落ち葉は軽いし、面白いように成果もわかるし、子どもの好きな作業なのかもしれませんね。もう、任務を任せ切ってます。
↑クリックで数秒の動画
枯れ葉のベッドにゴロンしちゃったり!
あの人は何してるのでしょう?もちろんハマスゲ とってます。
芝生の学会にゆくと「ブログ読みましたよ。ハマスゲ 隊長すごいですね」「ハマスゲ への情熱すごいですね」と芝生のプロの方に声かけられます。
恐縮です…
彼も好きでやってるわけではなかったんです。昨年の補植で植えた芝が活着する前に、いの一番に出てきたのがハマスゲ 。もともとあったものが補植で土を耕耘した刺激で5倍の量になって出てきました。(理由はその場所の土の入替えにはお金がかかりすぎると指摘され、ハマスゲ のいる砂地を残したまま耕耘したのが過ち。)美しく生えそろうはずのセレブレーション(日産スタジアムと同じ芝生)でなくハマスゲ だらけになった姿を見て呆然としました。
あまりものショックで。
立ち直れない・・・
と思った時に彼がハマスゲ をスコップで一個づつ取り始めたのです。お金もない、薬剤を使えない公園の貧乏ボラ団体の私たちに、その時できる事は一つづつ取ってゆくしか、これしか方法がなかったのです。無理だよ、追いつかないよ。誰もそんな方法で退治した事ないよ。すぐに元の木阿弥になるよ。考えあぐね、救いの道を探しても希望を見出す方法が見つからない時に、彼は始めました。雨の日も。風の日も。
この背中にどれだけ勇気をもらえたかわかりません。私たちには、彼の姿はあきらめない、絶対にこの場所に芝生を諦めない、というメッセージでした。これ書いてて涙が出そう
本当に気の遠くなる作業だけども成果はあり、ハマスゲ が取り除かれた場所では昨年ハマスゲに負けずにその下で耐えてたセレブレーションがほふく茎を伸ばして網羅しようとしてるんですよ。
もちろんまだたくさんのハマスゲ があります。最強雑草です。あまちゃん芝生なんか赤子の手を捻るが如く、どんどん自己増殖してます。地下ネットワークを張り巡らし、虎視淡々と狙ってます。敵ながらその生きる力は学ぶべきものがあります。まだまだ戦いは続いてます。
このちょこっと顔見せてるのがハマスゲ の塊茎(通称:芋)。これをどうやって退治するのか。
「ハマスゲ隊長のハマスゲ塊茎退治(秋編)」動画でどうぞ(3分)
こらこらこら!!!
男子が裸地をスコップで掘ってます。
こらこら!!芝生が下に寝てるんだから、ここほっちゃダメ!
もう!!こんなに深く掘って!!
じゃーーん
「僕たちハマスゲ 取ってるんです」
「・・・・・・・」
君たち偉い!!!
感涙ものです。早帰りしたハマスゲ 隊長に見せたかったな。
もう本当にね、”子供” と書いて ”尊敬する仲間” と読みます @イクシバ
そんな子どもたちの成長を感じてるのは筆者だけではなかった。
あのー、最後だし子どもたちにサプライズしたいんだけどいいですか?と声かけてくれました。
面白そう!!やろうやろう!!
コソコソと大人たち不自然に用意しだします。用意ができたらみんなを集め。
子どもたち前に来てー
右手だけ出してー!!
落ち葉の中にいいものあるよ!!!!
右手だけで見つけてごらん!!せーーの!!
ゴソゴソゴソッ
あったー!!!! あったー!!!焼き芋だー!!!!
紅あずまの焼き芋です。
本当は枯れ葉で焼き芋作ってあげたかった大人たち。
火気なし落ち葉から焼き芋です。(つまり近所のスーパーでね)
「ちょうど焼き芋が食べたいと思ってたところだったのよねー」とか
カワイイこと言ってくれる子どもたち。
大きな焼き芋を子どもたちが分けて周りの大人にお裾分け。
イクシバみんな仲良いいね!和気あいあいってこういうこと。
「歳だけど、芝育てをオリンピックまでは頑張る!」と常々言ってたお兄さんは
「この子たちが大学生になるまでは頑張るぞ」とか言い出して、、、😁
最高に美味しいお芋さんでした。
本当に幸せな光景が最後に見れました。嬉しくなっちゃいますね
お芋さんと子どもたちへのプレゼントを用意してくださったイクシバの足長お兄さん、
ありがとうございました。
今年芝生育てに参加してくれた皆さん、今年の作業お疲れ様でした。
次回は来年です!