芝生は誰も排除しない・春の作業とイクシバのコミュニティ(2026.3.1)

2000㎡の芝生を守る活動には、昨年度だけでも延べ786人の市民が参加しました。
都心の公園で、市民が主体となり芝生を育てている例は少なく、全国的にも珍しい取り組みです。このモデルを13年継続しています。
3月に入りました
ポカポカの1日で、皆さん薄着。芝生作業も徐々に冬眠から目覚めます。今月は月に2度の作業。
更新作業を行います。冬芝がないときはサッチを取りましたが、なんとなく可哀想に思い、エアレーションの日です。
コンポスト
その前にコンポストいっぱいになった出来上がり肥料をコンポストボックスから掻き出します。力仕事なので男性3人で。でも思いの外すぐ終わって・・・流石の慣れたもの。一つ一つの作業も経験を積んでゆくと要領を得、時間もシュッと終わったりするのがすごいなぁと感心します。イクシバで大人も成長します!
ORACLE day
月に一度、オラクルさんの社員さんがボランティア参加する日はオラクルさんから物品も購入していただいてます。ボランティアの人数に満たないので今回はトンボ、春チェックの地温計、そして1個しかなかった角スコップを購入いただき今日の作業はみんなが道具を持てそうです。
みんなで春の訪れの数字を覗き込む

郵便局長さんDAY
毎月お越しいただく郵便局長さん、ボランティアメンバーも全幅の信頼。局長さん達って本当にすごい人たちだと異口同音に耳にします。率先して手を動かし、さらにきっちりと最後まで仕上げてくださる姿をみんな頼もしく、憧れの眼差しです。今日はリバーシティ21郵便局長さん、ほぼ皆勤賞の中央豊海郵便局長さん、中央勝どき三郵便局長さんが3人でお越しです。芝生作業慣れたもの。作業リーダーまでお任せしてます。
朝ミーティング
今日の作業の説明です。温かくなりそろそろ地面も動き出します。微生物も動き根も伸び出します。春の準備です、踏まれ固まった地面を少しほぐす作業をします。固まったままだと地中の構成が水分が多くなりがちで空気の道が狭まってきます。この作業はそこを解消します。そこから新しい空気が入ります。


今日の初めてさん
お二人がいらしてくれました。お一人は三鷹から!!団地の芝生をなんとかしたい、コミュニティがなくなりそう・・・とのお話をしてくださいました。何かイクシバでお力になれることあるかもです。一人はご近所さん。最近中央区に引っ越して来られて、ボランティアを探してきてくださいました。土いじりがお好きとのことで、一度体験してくださりにきてくれました!自然とみんなが仲良くなるイクシバボラ活動です。

まずは体操から

そしてフォークの親分でグサグサ
一列になって

結構重労働。種まきの時の深さ1センチではなく、今日はグッサ!と刃を入れます。


途中休憩し再度




ORACLEさんS


体重が軽い、さぁどうしたもんか・・・必殺全体重載せ!

郵便局長さんS


お姉さんたちも頑張ってくれます

そろそろ終わる頃
次に作業の準備に角スコップで砂山を運びます。
郵便局長さんの3人チームが、もう動いてくれています!


オーロラ撒き!
地面に砂を撒き、先ほどの穴を埋めてゆきます。本当は、本当は、ハチミツの容器に砂入れて、膝下と穴を砂で塞ぐのがいいのですが、時間もなくて、全体巻きのみ。教科書からは外れます。荒い作業の方ですが、みんな素人の市民の芝生でできるだけのことをするのです。完璧ではないですが、断然やらないよりはやった方がいいのです。その辺の力の抜き加減ももう13年目のイクシバ。

みんなオーロラ撒き習得してねー

あなたはソフビ人形(りかちゃん人形やバービー、ウルトラマン)です。足の部分を固定し水平に腰を回すだけ!砂を撒こうなんて意識しなくていいのです。あら不思議。オーロラのように砂が撒かれます。「オーロラ撒き」イクシバから生まれたナイスネーミングです。








穴その後
前回大きく掘られて砂を埋め直した穴!また同じでした 泣!

そこで今回は芝生を補植。

散水

芝吸い
さぁみんなゴロン。下向いて地面の香り、上向いて目を瞑り瞑想です。


今日はボランティアミーティング
いつもは終わる時間、なのに、みんな最後まで残って、最後まで聞いてくれました。今まで話していなかったこと。イクシバのこと。運営のこと。

実はここ数年、黎明橋公園の芝生を維持するための費用の多くを、イクシバの自己資金で賄ってきました。受託事業や助成金、寄付、会費などでなんとかやりくりしてきましたが、団体だけで支え続ける形には、そろそろ限界が見えてきました。
昨年1年間、さまざまな方法を模索しましたが、現時点では持続できる仕組みを作るところまでは至りませんでした。

これは、活動を始めた頃と比べて、公園の利用が増え、作業の内容も量も頻度も格段に増えているためです。人口が急増したこの地域では、公園の利用も急激に増えました。この13年で晴海地区の人口はおよそ4倍に増えています。(2013年7522人→2026年28562人)タワーマンションが立ち並び、保育園の散歩の公園として毎日100−200名の園児が訪れる、子育て世代の地域な大切な公園になっています。都心にして希少な緑は昆虫探しや落ち葉、土いじり、子ども達の貴重な自然体験の場でもあります。
一方、利用過多、踏圧過多になると厳しいのが芝生。
「この厳しい踏圧・日陰環境では、芝刈り・雑草とりだけでは芝生は徐々に衰退してしまいます。」
この環境の中で芝生を維持するには、通常の芝刈りだけでは足りず、補植や冬芝による芝生自体の数を増やす試みと芽出し時期を守る試み、また春の更新作業が必要になります。5年の試行錯誤で辿り着きました。
来年も再来年以降のための大きな施作が「夏芝の補植」・「冬芝」ですが、それぞれにかかる経費が重いのです。今まで実験的に行っていましたので、イクシバで調達して苗を買い、トラックを借り、運び、タネを買って、公園内の作業はボランティアメンバーで行ってまいりました。
そんなお金イクシバにあるの?はい。かつて受託事業でいただいたものやや助成金の採択を受け(これは単年のもので、また申請しても不採択の方が多いもので確実なものではないのです)、また寄付や会費、協賛さんのおかげです。さらに、日本政策金融公庫からの借入なども行いながら、この資金を作り、やりくりしてきました。団体としての成長よりも公園の芝生を守ろうと思ってきました。

しかし、その費用を団体だけで支え続けるには、そろそろ限界が見えてきました。
身を切っての活動は長く続かないのです。・・・なので、来年度はできる範囲の活動に変更します。
今我々ができる最善を、悪くならないように、ここにずっと芝生があってほしいとの願う気持ちを実施していましたが、残念ながら作業からはフル作業から数段落とすことになります。
裸地が増え、部分的に芝生はなくなることが予想されるので、芝生のことを思うと身を切られる思いです。皆さん本当にごめんなさい。芝生、ごめんね。こう書いていても涙が出そうです。
昨年の頑張りがあるので”すぐ”ではないけど、でも確実にそうなります。この間にも協賛さんを募集したり、寄付を募ったり、できることは続けますね。

しかしながら同時に、私たちはコミュニティなのです。ここには参加してくれる人がたくさんいます、年間のべ700ー800人が活動する場所。非力の人も力持ちの人も、病気の人も元気な人も、寡黙な人もおしゃべりな人も、子供も大人も、それぞれのできる芝生育てをします。 ”できる人が・できる時に・できる分量だけ”。 毎日来てくれてる人もいます。年に一度来てくれる人もいます。自分に合ったスタイルで育ててくれます。
そんなみんさんは、等しく芝生から歓迎される存在です。だってみんな、みんな芝生の育ての親ですから。芝生は誰も排除しない。どんな人も、歴が浅い人も長い人もみんなお世話してくれる人、大事な人です。芝生が皆さんを感謝してますし、出来上がってる芝生にはたくさんの人が喜んで遊びにきてくれています。
来年度は、できる範囲の芝刈りや雑草とりを中心に行いましょう。

引っ越して遊ぶ公園が黎明橋公園だったから、当たり前と思ってたこの環境が、ここだけと分かった!と話してくれてるメンバーがいました。ある日来ると大人も子供も芝刈りしていて、寝転び出して、なんだなんだ!!??と思ってボランティア参加してみたら、良い日曜のリズムになって家族で参加してると話してくれました。
子供が小さい時からこの公園に世話になったから、恩返ししたいと仲間になってくれた人もいます。
そんな素敵な人たちに会えるなんて、この活動を始めた頃を思ってもみませんでした。

「できる人ができる時にできる分量だけだって?美しすぎる理念だ。そんな甘いこと言ってたら誰も来やしない」と設立当初、心配されたこともありましたが、このかたちにこだわり、結果、素晴らしいコミュニティがで緩やかに形になってます。
意識しなくてもみんなに居場所がちゃんとここにある。
顔見ないと少し心配になる、元気にしてたらいいなって思ってくれる人がここにいる。そんなかけがえのないインフラになってます。
そんな素晴らしい皆さんがいればこそのこの活動です。(大きな賞もいただきましたしね!)
本当にこの数週間、悩みに悩んみ、まだ解決の糸口もないですが、全てを受け入れ、いつか、いつか、ちゃんと苦労なく運営して行ける日も来ると信じて。
この芝生を未来にも残すために、応援してくださる企業や個人の方がいらっしゃいましたら、ぜひお声がけください。もしこの芝生を通じたコミュニティ活動を「いいな」と思ってくださる方がいたら、仲間になってください。人でも、知恵でも、お金でも。芝生はきっと喜びます。
この日のメンバー全員が最後まで残ってくれて、真剣にお話を聞いてくれ、最後はそれぞれの想いを共有してくれました。
この日のメンバーのみなさん、ありがとうございます。
何より、芝生が喜んでる。いえ、運営もみんな喜んでいます。
お疲れ様でした!




